最近、レコードバーにハマっている。正確には、リスニングバーというらしい。
出掛けた際に、隙を見てはストックしているGoogle Mapのレコードバーリストを参照し、近くに目当てのバーが無いか確認する。きっかけは、『BRUTUS 特別編集 音楽と酒。』である。レコードバーの歴史から、全国のリスニングバー&カフェが詳しく掲載されており、Kindle unlimitedで読める良書だ。私は、この本で日本がリスニングバーの発祥地であることを知った。
同年代の友人がバーに行き始めて久しい今日この頃であるが、まだ行きつけと言えるほどのバーはない。
大学生の頃、暖簾をくぐり、大将かマスターに「なんでぃ、また来たのか」と軽口を叩かれながら、いつものキンキンに冷えたビールをもらう、そんな妄想をして早数年。お店の方に軽くあしらわれたことは、未だ嘗てない。それこそ、「おつかれ生です」と優雅に崇高な麦酒をいただく、某CMのような良い感じに距離感の取られた居酒屋、あるいはバーはどこに存在するのか。あれはひょっとすると人々の妄想の産物なのだろうか。そう思わずにはいられない、東京砂漠。私の松下洸平はどこ?
さて、レコードバーについてだが、何が良いってまず照明の暗さが良い。大抵、白熱灯で温かみのあるオレンジ色の空間が広がっている。そして、レコードの音が流れる店内。大音量とまではいかない、ちょうど良い音量で、好きな曲が流れた時の喜びはひとしお。知らない曲も素敵に聞こえるものだから、帰宅後に覚えのない曲がSpotifyに追加されていることもしばしば。そして、レコードバーのお酒は一層美味しく飲める。きっと、レコードバーのマスターはこだわりがある人だろうから、お酒も丁寧に作られるのだ。良いお酒に、良い音楽。
先日は、恵比寿ガーデンプレイス内のMusic Bar berkanaを訪れた。かかるレコードは、大瀧詠一、山下達郎からサカナクション、ドラクエテーマソングまでと幅広い。JR山手線が見下ろすことができ、長いバーカウンターでゆったり過ごせた。かなりお腹いっぱいの状態で入ったので、ビールはその時飲まなかったのだが、タップビールもあるお店だったので次回は、ビールから始めたい。
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13200604/
他にも、バー開拓で参考にしている文献・Webサイトを以下に載せておく。おすすめのレコードバーがある方は、是非教えていただきたい。
間に、妙な本(泥酔懺悔)が挟まっているが気にせず、気になった方は読んでいただきたい。内容は、タイトルの通りである。敬愛する三浦しおん先生のエピソードは相変わらず秀逸。私は残念?ながらお酒で記憶を無くしたことはなく、むしろ忘れたいことも鮮明に覚えているタチなので、お酒で記憶を失くす人を少し羨ましく思う。
コメント