吾輩は書店である。実体はまだ無い。
【宵だけ】
いらっしゃいませ。ようこそお越し下さいました。ここは宵(夜の始まり)だけにオープンする架空書店。私は、ここの書店オーナーの宵竹(Yoidake)です。
書店といっても、まだ本は売らず紹介するだけ。ゆるゆると紹介を続けていきたい。
ちなみに、宵(よい)は宵竹が1日の中で最も好きな時間である。
英語圏では、Magic hour(マジックアワー)とも称される。(ところでHappy hourという言葉も聞いただけで高まるよね)
よい (よひ 【宵】)
日が暮れてから、しばらくの間。(夕暮れに続く)夜の初めの部分。
(『岩波国語辞典第5版』)
【酔いだけ】
たまに、オーナーの酔狂で過去に訪れた異国の小噺も紹介するかもしれない。
(彼女はイギリス好きなので、だいぶ英国贔屓になることが推測される)
【良いだけ】
最近は書店と言っても、結構色々なものが売られていたりする。ここのオーナーは、どうやら良いものに出会うと、全力で紹介したい星の元に生まれてしまったようなのだ。
というわけで、オーナーが良いと思ったものを熱量高めで紹介することがあるだろう。
それは、美術館で出会った心奪われる絵のことであったり、イギリスの文化のことであったり、
最近購入したカッコいいサングラスのこともしれない。
【竹】
実は、ここのオーナーの祖父母の苗字には「竹」が入っている。昔は建材店をやっていて、今は地元のリフォーム屋である。そのビルは、なかなか格好良くてコンクリート打ちっぱなしの建物なのだ。
オーナーは、そのビルの一角を本屋にしようと狙っている。
一部物置きとなっている区画があり、何か再利用できないかと思案しているのだ。
その企みは、架空の本屋で終わるかもしれないし、実体を持つようになるかもしれない。
それは、まだ神のみぞ知るところである。